訪問看護といえば、「ご本人様」の痛みのケア・生活のサポートなど、看護師や理学療法士がお手伝いに入ることであるとイメージされる方が多くいらっしゃるかと思います。
私たちLo.Co.訪問看護上野毛では、痛みのように問題が表層化していないことに対してしっかり目を向け、「家族全体のサポート」を大切にしています。「その先の未来を」を一緒に描き、ひとつひとつ、それぞれの家庭の背景・家族や本人の気持ちを聞き、照らし合わせることを心がけています。
今回、上野毛勤務の訪問看護師の谷地さんに同伴させていただき、その訪問看護の様子と実際に訪問している看護師へのインタビューを行ってみました!
先日、週に2回訪問にお伺いしているHさんの訪問看護に同行しました。元々、当法人のクリニックに帯状疱疹で通院されていた方です。長く、娘さんが介護にあたっていましたが、ご結婚をきっかけに、訪問看護を導入することとなりました。
「ご家族の生活が出来ないと、ご本人も生活ができない」と、本人の意思だけでなく、支える家族の幸せを考え、訪問していると訪問看護にあたっている看護師が話してくれました。
訪問看護に入ることで娘さんの未来を共につくっていくのだという使命を感じながら、日々お宅へ訪問させていただいております。
もちろん、私たちはご本人様の幸せも追求していきます。Hさんのお宅では入浴の介助を行っています。「ご本人様が出来ること・出来ない事のすみ分けをしっかり行い、出来ることはご本人様に任せることを心がけている」と、話してくれましたが、万が一に備えて、常に浴室の音に耳を澄ませ、時にお声がけをして、状況を逐一把握していました。
家族だと、ついつい相手のためにと手をかけてしまいます。すると、今まで出来ていたことが少しずつ、出来なくなっていってしまいます。
家族とは別の視点から本人の幸せをつくっていく、それが私たちの目指すべき訪問看護です。
★自己紹介★
名前 谷地 春香
出身 岩手県
看護師を目指したきっかけは、小学生の時の入院がきっかけでした。両親が面会に来られない時に担当看護師が私に頻回に優しく話しかけてくれて、安心して入院生活を送る事が出来ました。また、他の患者さんにも優しく接しているのを見て、看護師になりたいと思うようになったのがきっかけです。
①訪問看護の看護師として働くきっかけは?
病院での勤務では、一人一人の患者さんと接する時間が無かったため、もっと患者さんのために時間を使いたいと思っていました。訪問看護では一人一人のお客様と接することができると考えたのがきっかけです。
天候が悪いときや暑い時、寒い時の自転車での移動は大変でした。
雪国育ちですが、寒いの苦手なので、、(笑)
感謝の言葉を頂いたときや、お客様が喜んでいる笑顔を見れたときがやりがいを感じます
お客様の誕生日にお祝いの色紙を作成して、プレゼントをしたときに、嬉しそうな表情で何度も、何度も色紙を眺めて、ありがとうと感謝の言葉を頂いたとき
お客様の自宅でハロウィンパーティーを開き、「元気を貰いました、ありがとう。またやりたいですね。」と言って頂いたときなどです!
大切なお客様なので、失礼のないように、礼儀をしっかりすることや出来るだけ相手の立場に立ち、お客様やそのご家族の心に寄り添う看護が出来るように関わることを大事にしています。
お客様の誕生日の月には、色紙やメッセージカードを作成しお渡ししています。また、お客様の中には自身での受診が困難な方がいます。その方には受診の付き添いも行っています。
10月にはお客様のご自宅でハロウィンパーティーを開催しました。お客様からは楽しかった、料理をつくることが好きなので、皆さんに食べて貰って元気がでましたとお声を頂きました。第2の家族のようにお客様と関わって行きたいです。
法人全体でのイベント(朝活、キャンプ、同じ釜飯を食べる会など)普段は違う場所で勤務しているスタッフとも楽しく関わることもでき、また、お客様だけでなく、働いているスタッフも大事にしようという想いのスタッフばかりなので、優しいスタッフが多く、困った時に相談しやすく、安心して働けています。月に1回の勉強会では、知識を深めることができ、お客様への看護に役立ちます。
お客様から信頼される、そして安心感を与えられる様なLo.Coの訪問看護師を目指しています。また、お客様が今後どのように暮らしていきたいか、生きていきたいかに共感し、少しでもその生き方に沿える様なお手伝いが出来るような看護師になりたいです。