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2020-10-06

ICF(国際生活機能分類)の判断指標で訪問看護を

「有効性」判断指標にICF活用

介護保険対象福祉用具

厚生労働省は10日、介護保険の給付対象となる福祉用具・住宅改修に新たな種目・種類の取り入れなどを検討する介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会(座長=山内繁NPO法人支援技術開発機構理事長)を開催した。

要介護者の自立支援の有効性を判断する指標について、ICFを活用することや日常生活での利用場面、対象となる利用者を明確化することなどが提案された。 (以下略)

出典:シルバー新報(2020/09/17)

上記は先日の介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会で発表された内容です。

ICF(国際生活機能分類)とは

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health,国際生活機能分類)は、

2001 年5月に WHO 総会で採択されました。
ICF の前身である ICIDH(国際障害分類、1980)が「疾病の帰結(結果)に関する分類」であったのに対し、

ICF は「健康の構成要素に関する分類」であり、

新しい健康観を提起するもので生活機能上の問題は誰にでも起りうるものなので、

ICF は特定の人々のためのものではなく、「全ての人に関する分類」であると定義されました。

全ての人に関する分類

ICFは大きく分けて5つに分類されます。※細かい項目で1500項目以上の要素に分かれます。

  1. 健康状態
  2. 心身機能・構造
  3. 活動
  4. 参加
  5. 環境因子
  6. 個人因子

当てはめてみる

(1)心身機能・身体構造(生物レベル、生命レベル)

生命の維持に直接関係する、身体・精神の機能や構造で、これは心身機能と身体構造とを合わせたものである。
心身機能とは、たとえば手足の動き、精神の働き、視覚・聴覚、内臓の働きなど。
身体構造とは、手足の一部、心臓の一部(弁など)などの、体の部分のこと。

(2)活動(個人レベル、生活レベル)

生活行為、すなわち生活上の目的をもち、一連の動作からなる、具体的な行為のこと。
これはあらゆる生活行為を含むものであり、実用歩行やその他のADL(日常生活行為)だけでなく、調理・掃除などの家事行為・職業上の行為・余暇活動(趣味やスポーツなど)に必要な行為・趣味・社会生活上必要な行為がすべてはいる。
また ICF では「活動」を「できる活動」(「能力」)と「している活動」(「実行状況」)との 2 つの面に分けて捉える。

(3)参加(社会レベル、人生レベル)

家庭や社会に関与し、そこで役割を果たすことである。社会参加だけではなく、主婦として、あるいは親としての家庭内役割であるとか、働くこと、職場での役割、あるいは趣味にしても趣味の会に参加する、
スポーツに参加する、地域組織のなかで役割を果す、文化的・政治的・宗教的などの集まりに参加する、などの広い範囲のものが含まれる。

(4)環境因子(Environmental Factors)

「環境因子」というと、建物・道路・交通機関・自然環境のような物的な環境のみを考えがちであるが、ICF はそれだけでなく、人的な環境(家族、友人、仕事上の仲間など)、態度や社会意識としての環境(社会が生活機能の低下のある人をどうみるか、どう扱うか、など)、そして制度的な環境(医療、保健、福祉、介護、教育などのサービス・制度・政策)と、ひろく環境を捉える。
※「促進因子」と「阻害因子」
「環境因子」が「生活機能」に対してプラスの影響をしている時は「促進
因子」(Facilitator)と呼び、マイナスの影響を与えている時は「阻害因子」
(Barrier)と呼ぶ。

(5)個人因子(Personal Factors)-個性の尊重

その人固有の特徴をいう。これは非常に多様であり、分類は将来の課題とされて、年齢、性別、民族、生活歴(職業歴、学歴、家族歴、等々)、価値観、ライフスタイル、コーピング・ストラテジー(困難に対処し解決する方法)、等々の例が挙げられている。
この「個人因子」は「個性」というものに非常に近いものであり、医療でも福祉でも、職業、教育、その他でも、患者、利用者、生徒などの個性を尊重しなければいけないということが強調されている現在、重要なものである。

疾病のみを診るのではなく、人を診る

どの医療でも、疾病だけを診るのではなく、

その人の生活背景や個人因子を診ることで、隠れた本人の不安や原因、疾病背景に

役に立つと思います。

ICFを用いいて(この図で話してみるのがいいかもしれません)ご本人の背景を聞き取り、

医療サービスへつなげて行きましょう。